近年、スタートアップ界隈には動物や架空の生き物に由来する“ラベル”が氾濫している。2013年頃からUnicornが出現、それ以降、雨後の筍のように様々な動物が生まれる。2016年、Cockroachは、Unicornのような投資資金がなくても生き残れる方法を模索。2017年、ZebraはUnicornが置き去りにした社会課題をリペアする重要性を説いた。2018年、Rhinosは赤字体質のUnicornに対して、低バーンレイトな経営を目指す。
Unicornは1頭で活動、メジャーな市場をターゲットに、全く新たなやり方で従来ビジネスをディスラプト、大規模な資金調達を繰り返しながら市場を独占していく。その結果、バリュエーションは高騰し、M&AもしくはIPOによるExitで投資家は経済的リターンを手にする。
握りの成功者の影で90%以上は競争に敗れ、わずか数年で廃業、それまでの起業努力が水の泡と化す。–多くの若者が達成不可能なUnicornを探して時間をムダにするほど、ニッチな領域に山積する社会課題が放置されていく。
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元データ:PowerPoint、 80スライド、A4サイズ