生成AIが本格的に普及を開始した2023年は、AIと金融が話題を二分した。
AIの分野ではマルチモーダルの進展により、言語情報に加えて視覚、聴覚と人間の感覚に近いインプットおよびアウトプットをAIが扱えるようになってきた。さらにはAIが買い手となる売買市場の未来が見え始めたことで、売り手はAIをターゲットにした新たなマーケティング戦略を再考する必要に迫られる。
金融の分野では、サブスクの普及によって将来売上の見通しが安定、事業融資において売上ベースの返済を条件にするスキームが出現した。その一方で保険、証券に対する組込型金融のビジネスモデルも拡大、金融ビジネスが顧客にアプローチする手段が大きく変化している。
これらのビジネスモデルを2年後に追跡すると、8割以上が順調に成長していることが判明した。しかし全体の17%はステルス状態のまま、もしくは廃業という結果になっている。
その主な要因は、予見不可能な敵対的買収の他、高すぎるバーンレイトによるキャッシュランウェイのショート、ビジネスモデルの先進性による実証実験止まり、さらにはロボティクス分野における技術的課題、気候変動における市場の不確実性、Web3の普及スピードの遅れなど、多種多様な課題を抱えている。
レポート形式:PDF (5.7MB)
元データ:PowerPoint、81スライド、A4サイズ


