今回の追跡調査は、AIブームの直前から入口に相当する期間(2022年7月~2023年3月)に作成した8本レポートで掲載した58社のスタートアップの現在に迫る。
当時の情勢を振り返ると、コロナ禍の2021年のVCバブルでは、資金調達の規模やペースが早まり、 VC投資の”先食い現象”が起こった。
しかし2023年になると状況は一変する。多くのスタートアップがVC投資の”資金の枯渇”に直面、少しでもキャッシュランウェイを伸ばすため、人員削減を含むバーンレイトの抑制に奔走した。
多くのスタートアップが本来狙うべき成長よりも収益化を急ぐ必要性に迫られた。
コロナ禍でビジネスのルールそのものが大転換したり、VC投資の加減速に振り回されるなど、激動の時代を生き抜いたスタートアップは現在、突如として現れたAI旋風に晒されている。
成長を続けているスタートアップの多くは、新サービスのローンチやAI搭載による顧客体験の向上、業務の効率化に積極的である。
海外テック企業の場合、人員削減はピークアウトの象徴ではなく、将来的に飛躍するための手段であり、Skills Transformationが多くの企業で通常業務として定着している。
今回の調査でも、大型の人員削減後に新サービスをローンチ、急成長に転じるケースが少なくない。
レポート形式:PDF 5.82MB)
元データ:PowerPoint、87スライド、A4サイズ