2025年のAIは企業の普及率の高さとは裏腹に、導入の効果を実感する割合が低い“生成AIパラドクス”に陥っていた。AI分野に巨額を投資するVCはファンドのLPからリターンを求められるプレッシャーに晒され、AIバブルに対する危機感も広がり始めている。
こうした投資家のプレッシャーからAIアシスタントがAIエージェントを謳い、それを鵜呑みにした導入企業の期待を裏切る“エージェント・ウォッシング”も横行している。Gartner社が公開したAIエージェントの適格性に関する評価モデルは、こうしたAI界隈の混乱ぶりを象徴している。
AIエージェントは自律的にタスクを実行するが、それはあくまでも個人技である。サッカーに例えるなら、エースストライカーだけでは試合に勝てない。司令塔にバックス、守護神であるキーパーなどがいてチームプレイが成立する。さらに監督が指揮を執ることでチームは目標を達成することができる。
こうした流れから必然的に組織力で戦うマルチエージェントシステムに発展、さらには監督がいるエージェント型AIによって組織力としての完成系に向かっている。開発用フレームワークを提供するスタートアップの多くもマルチエージェントを実現するプロダクトを相次いでローンチしている。
AIエージェントは目標に向かって粘り強く推論と実行のループを繰り返すことができる一方、適切なタイミングで人間の介入を行う仕組みも搭載されている。こうした高機能な仕組みをノーコードまたはローコードで開発できるフレームワークが増えている。このように導入のハードルを下がってきたこともあり、2026年はエージェント型AIによる具体的な導入効果が期待されている。
レポート形式:PDF (7.9MB)
元データ:PowerPoint、78スライド、A4サイズ


