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デジタル、アナログを問わず、あらゆる業界にサブスクモデルが溢れ、市場競争は飽和状態に達している。その中でもSVOD市場は業界リーダーのNetflixの新規会員数が減少、オリジナルコンテンツの製作コストが負担となり、消費者からのマネタイズだけでは八方塞がりの状態となっている。

SVOD企業は収益性が落ちると値上げを繰り返し、視聴者は見たいコンテンツを求めて複数のSVODを契約、そこへインフレが直撃したことで、退会やスイッチングが増加している。より一層選ばれる立場となったSVODはコンテンツの魅力だけでは戦えず、広告を表示することで値引きする広告サポートが急速に拡大している。

広告サポートはサブスクモデルを高いと感じる人の解約防止や新規加入のハードルを下げることが一般的には言われているが、本質的には収益モデルの転換であると考えられる。既存顧客の1stパーティデータを利用することで、魅力あるコンテンツを創り、広告パフォーマンスを上げることで広告価値の向上=広告プラットフォームとしての収益性を高めることができる。

広告サポートによる顧客維持(サブスクコストの値引き)と新たな広告収入源は、全てのサブスク製品やサービスに適用できるわけではなく、効果的な事例も存在しない。しかしネット接続されたあらゆるオンラインサービスやデジタルデバイスにとって広告サポートは新たな収益の柱として検討に値する。

 

レポート形式:PDF (5.5MB)

元データ:PowerPoint、72スライド、A4サイズ