当初はSaaS業界やD2Cのサブスクをターゲット市場にしていたRBFだが、リカーリングレベニューや長期契約により、将来の売上見込みが立ち易い業界(動画ストリーミングサービス、あらゆる会員サービスのモデル、長期契約の不動産管理など)に拡大している。
毎月安定した売上があれば、その将来債権によって半年~1年先の売上の前払いを受けることができるため、在庫の仕入れや広告キャンペーンの展開、新製品の開発、海外展開など、あらゆる方法を使って市場を成長軌道に乗せる投資ができる。
1年分を前払いする年払い契約は、すでに顧客から前払いを受けているため、RBFの対象から外れる。しかし企業は前払いと引き換えに大幅なディスカウントで売上が減少しており、RBFの市場機会がある。
投資家は将来性の低い企業に投資、回収不能となっても、その損失をPipeに補填させることはできない。一見すると仕組みとしてはリスクヘッジしているが、投資家の信頼を損なうことは存続の危機である。
Pipeは企業の売上情報を公開する前に「格付け」することで、投資家の判断材料を提供、これがプラットフォームの信頼性の鍵である。
現状、国内RBFは自社がリスクを取るプレイヤーしか存在せず、資本パートナーに金融機関が多いことから、審査項目が銀行融資のように厳格化し、実態としてRBFの本質とはかけ離れたモデルになっている。
資本パートナーの色が付かない仕組みは、Pipeのようなマーケットプレイスでなければ実現できない。マーケットプレイスのモデルは現状、国内には存在せず、海外ではPipeが1社がほぼ独占状態である。
レポート形式:PDF (3.5MB)
元データ:PowerPoint、70スライド、A4サイズ