生成AIは3年で8割の企業が導入しているが、8割が効果を実感していないというパラドックスが起きている。その状況も2025年後半から変化があり、AIエージェントの普及で本来自分でしなければいけないことを代わりにやってもらう、実感値としての効果が表れ始めている。
最初のユースケースとなったのがECで、AIエージェント経由のトラフィックが急増している。それだけでなく人間のリードより、AIエージェントのリードの方がコンバージョンが高くなる傾向も出始めている。そこで重要となるのはAIエージェントがどれだけの商品やサービスと裏で繋がるという問題である。
従来のAPIによってAIエージェントと外部ツールを接続する方法は、事前に学習していない最新の情報やツールとの組み合わせを実現する。しかし外部ツールの仕様や制約に個別に対応することから開発の非効率性がスケーラビリティのボトルネックとなっていた。それを解決するのがAnthropic社が2024年にしたMCPで、2025年のオープン化後、業界のデファクトになりつつある。
こうした接続レイヤーはAPIの教訓から、コモディティ化するほど差別性が薄れ、特に汎用性を重視するホリゾンタル領域ではコスパだけが重視される。それとは対照的にバーティカル領域では複雑な専門性や課題を解決することで、簡単には模倣できない優位性を獲得、それが高い参入障壁となって事業の持続性を保証する。
断片化は標準化の市場を生むが、機能としての接続レイヤーには価値がないことが歴史を見ても明らかで、独自性や差別性を獲得できる領域を狙う、もしくはコストとは異なるパフォーマンスの価値にシフトするなど、そこには明確な生存戦略が求められる。
レポート形式:PDF(6.3MB)
元データ:PowerPoint、78スライド、A4サイズ


