2024年9月、グローバルな地政学リスクの研究から提唱した「AI×プロダクト」の仮説は、1年後に多くの専門機関がHard Techの復活を指摘するようになった。
事実として今年のスタートアップのトレンドではAIについでHard Techに参入する企業が増加している。
実生活に大きな影響を与えるには何らかのデバイスやハードウェアが不可欠で、モバイルが様々なイノベーションを作ったのはスマートフォンの出現の影響が大きい。
本レポートの文脈ではAIは様々なHard Techに搭載されることで、本当のイノベーションがスタートすると考えられる。
これはVC投資の推移を見ても明らかで、1990年代までのAtoms(モノ)の時代、2000年代以降の25年間のBits(デジタル)の時代を経て、2026年以降は「Atoms + Bits」の時代が到来する可能性がある。
最も新しいスタートアップの動きはアーリーステージに現れ、そのビジネス性を評価するY Combinator社の投資状況を最新トレンドを最も反映している。
Hard Tech分野のポートフォリオ企業は2025年時点で81社、そのうち有望と考えられる20社をピックアップ、さらに9社を深掘り調査した。
最大は産業用ロボットで想定通りだが、2位は観測衛星で5位の宇宙開発と合わせるとSpace Techが1位となる。
これはヘルステックや自律走行車より、スタートアップの参入が多く、数年後はHard Techを牽引する分野に成長している可能性が高い。
レポート形式:PDF (5.2MB)
元データ:PowerPoint、63スライド、A4サイズ



