Pear社の経営破綻は医療業界だけでなく、スタートアップ業界全体に激震が走った。それは青天の霹靂であり、FDAの承認を取得し、医師の処方も始まり、順風満帆に見えたからだ。「儲けてから広げる」、この当たり前の原則を見落としたツケを払わされる事態となっている。
2020年までに米国ではD2Cが急成長しており、ロックダウンが追い風と思われた。しかし実際には成功したD2Cほどリアル店舗に進出、店舗閉鎖に追い込まれた。
世界は「ニューノーマル」の模索を始め、外出せずに仕事や日常生活をおくる手段が数年進化した。パンデミックまでにスマホが普及していたのは幸いで、消費者のDXは完了していたが、企業のDXが数年早まったといわれる。
2021年はVC投資の特需となり、多くのテック系スタートアップが急成長した。2022年は景気の失速で雇用調整が進み、パンデミックの終焉と共に、ピークアウトする企業が続出。
最強のテック大手も例外ではなく、雇いすぎた人員の削減や、トップライン経営から収益性の追求に転換するなど、次の変化の波に備え始めている。企業がどのような姿になったとしても、市場で生き残っている限り、それは“失敗”ではない、“変化への適応”である。
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元データ：PowerPoint、86スライド、A4サイズ