2023年にデジタル領域を席捲した生成AIは、2024年からリアル領域にも進出し始めている。その兆候はスタートアップ投資にも顕著に表れ、EvolutionaryScale社(マイクロプラスティック分解するタンパク質の3次元構造を生成)やWaabi社(自動運転車両をトレーニングする道路状況シナリオ生成)が高額を調達している。
Humanoidは新しい分野ではなく、Boston DynamicのAtlasはセンサーやアクチュエーターの進化を魅せるパフォーマンスを公開したが、実用性をイメージさせる内容ではなかった。10年後、生成AIを頭脳に搭載したHumanoidのFigure 02が誕生すると、人間と自然言語で会話しながら、何をすべきかを自分で考え、事前のプログラム無しで、自律的に実行するレベルにまで達している。
Humanoidの追い風の1つに先進国における労働人口の減少があり、代替労働力として期待されている。
生成AIはホワイトワーカーの生産性を高めることが実証されつつあるが、Humanoidは製造業や物流、建設業などのブルーワーカーから家事労働まで、あらゆるフィジカルなタスクを代替できる。
現在のHumanoidはコストの95%がアクチュエーター等の可動パーツで占められていることから、人体の動きを忠実に模倣することが開発の最優先であった。精度の高い動きが可能になった絶好のタイミングで生成AIが搭載されたことにより、Humanoidは難易度の高い動作を自律的に実行できるレベルに急成長している。
レポート形式:PDF (6.5MB)
元データ:PowerPoint、66スライド、A4サイズ