ショッピングカートの金額が大きくなる、それが加盟店がBNPL業者に手数料を支払う理由である。過去に決済手法がCFOやCTOではなく、CMOに売り込まれた例はなく、BNPLは新たな歴史を開いた。
北欧はデジタルペイメント分野で常に世界の最先端を走るため、消費者の新たな需要にも最初に気づく。2026年までの5年間、ECの市場規模は1.7倍だがBNPLは5.5倍の急成長が見込まれており、BNPL率が4%の米国が23%のスウェーデンを追いかけ、全世界がそれに続く。
BNPLは後払いで分割も可能なため、消費者は予算オーバーの買物する目的で気軽に利用する。金利手数料はゼロでも、予算オーバーの時点で過剰債務のリスクはゼロではない。債務の総額を業界内で共有・照会しないことでスムーズなチェックアウトを実現、BNPLの成長を支えているが、その仕組みが過剰債務を生み出している側面もある。
元々B2CからスタートとしたBNPLは100社を超えるが、B2Bは30社程度で成長段階にある。従来、B2BはTrade Credit(信用取引)が商習慣のため、後で支払う仕組みには馴染みが深い。特にサプライヤーにとっては、初めての取引先とも安心して商品やサービスを販売できるため、販路の拡大に大きく貢献する。
BNPLはECがチェックアウトオプションとしてゼロコストで組込め、顧客に提供できる金融サービス。売上がある時だけ費用が発生するユーズドベース課金のため、あらゆる企業の成長に大きく貢献できる。
レポート形式:PDF (7.1MB)
元データ:PowerPoint、86スライド、A4サイズ