致命率を抑えるには?

8月26日の記事で、各国の致命率と比例する唯一のデータとして肥満率を紹介した。12月に入り、追跡調査を行ったところ、各国ともに感染の拡大で致命率は上昇しているものの、両者の相関関係は崩れるどころか、さらに鮮明なものとなった。

棒グラフのグレーエリアは8月末時点の100万人当たりの死者数、オレンジエリアはその後、3ヶ月で上昇した死者数を表している。興味深いのは、一度もロックダウンしていないスウェーデンの上昇が最も低く抑えられているという事実だ。

こうなるとロックダウンそのものの効果に疑問符が付くが、スウェーデンがロックダウンをしていたらさらに致命率が低かった可能性や、UKがなにもしなかったらさらに致命率が上昇した可能性も否定できない。効果がゼロというファクトがないので、最善を尽くするしかないのである。

その一方でロックダウン効果で明確なのは、自粛太りを増やすことである。そして肥満は重症化リスクを高める支配的な要因の一つであることから、なるべく早く経済だけでなく、カラダを動かした方が良さそうだ。

※一般社団法人 日本肥満症予防協会も「肥満者は感染予防が必要」としています。あくまでも、その他の要因(その国で変異したウィルス株の毒性や医療体制、衛生環境など)がある中の1つです。グラフは各国のデータソースから筆者が作成したオリジナルです(2020年12月初旬データ)。医療の専門家ではないため、この情報から生じる影響に対して一切の責任を負いません。

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